英語はとにかく早く始めた方が良い・有利である、という理由は別ページに書きました。しかし、幼少期から英語を始めて母国語(日本語)への悪影響はないのかという不安があると思います。
私もそうでした。そのため、2歳くらいまでは日本語だけにがっつり触れていれば良いだろうと考えていました。
ただ、実際にどの程度の影響があるのか、そもそも複数言語を同時に学んではいけないのかという点について、あまりちゃんと調べていませんでした。
私は、自分の子どもには最低限、第二言語として英語くらいはネイティブレベルに近いレベルで話せるようになって欲しいと考えています。そのため、今回は第二言語学習による母国語への影響を調べてみました。
本ページでは、子どもの英語学習を早く開始させることで、母国語の習得に悪い影響があるかについて書いていきたいと思います。
※英語を早く始めた方が良い理由は、以下の別記事をご確認下さい▼
早期英語学習による母国語への影響は心配する必要がない理由
色々調べた結論として、私はこのような心配は不要だという結論にいたりました。
その理由ですが、日本語の習得に悪い影響が出るほどの英語量を、子どもに触れ続けさせることは、日本人の一般家庭では相当難しいからです。
これについて、どういう意味かを説明します。
母国語(日本語)の習得がおびやかされるケースというのは、以下の条件が満たされた場合です。
1)母国語(日本語)に触れる機会が不足している【重要】
このような状況が生まれるとしたら、親が普段から英語で会話をしてしまうというケースが考えられます。おそらく親が英語学習に気合を入れすぎてしまっているパターンで、英語圏の国に移住した家庭で起こりやすいようです。
日常会話が母国語(日本語)ではなく英語などに置き換えられてしまうと、子どもにとって、母国語を吸収する機会が奪われてしまいます。
このような状況が生みだされて初めて、母国語(日本語)の習得に大きな影響を及ぼします。
つまり、普段から一般的な日本人家庭と同様に、大量の日本語を吸収していれば、英語の学習が母国語への学習に影響することはないのです。
母国語の習得について(補足)
本筋から少しはずれますが、母国語(日本語)の習得は、英語を学習するしないに必ずしも関わりません。
重要なことは、子どもに話しかけまくること、絵本の読み聞かせをしっかりやることなど、とにかく母国語のシャワーを大量に浴びせることです。これをしないと言語の習得は難しくなります。
要するに、英語の学習は母国語のシャワーを妨げる一つの要因にはなりますが、母国語の習得を妨げる直接的な原因にはなりません。
母国語も外国語も中途半端になるケース
その上で、第二言語も中途半端になってしまう最悪のケースが、以下の条件も満たされた場合になります。
2)外国語(英語)に触れ続けているが、インプット(英語教材等)の質が悪い
ですので、親の母国語が日本語ではなく英語である場合は、問題となりません。
要するにこれは、親が一番得意な日本語ではなく、親が英語で子どもに話しかけるケースに起きるということです。親は、日本語ほどネイティブレベルで英語を話せるわけではないが、ある程度は英語が話せるレベルにあるという状況です。(余談ですが、私もこのパターンです。)
上記理由の1)と2)を両方満たしてしまうと、子どもは日本語はもちろん英語も満足に習得出来なくなるというわけです。
具体的には、移民の方や海外駐在する家族で起こりうるケースかと思います。例えば家族でアメリカに住むことになり、英語の生活環境に身を置くことになったとします。今後の生活や現地の学校に入れることを想定し、家族内でも母国語ではなく、第二言語である英語で子どもに話しかけてしまうというケースです。
こういった場合に限り、母国語(日本語)への影響が懸念されるということです。日本に住んでいて、家庭内ではほとんど日本語で話しかけている場合、ちょっとやそっと英語の音を聞いたり、英語の歌を歌ったりするくらいで、母国語の習得が遅れるということはないのです。
日本語が母国語の家庭内で英語を話す際の注意点
日本語が母国語の家庭内で英語を話す場合、前述のとおり、日本語のインプットがしっかり出来ていれば問題ないです。
また、親が英語ネイティブであれば問題ないです。子どももネイティブレベルの英語が身に付きます。片親が英語圏出身の場合などがこのパターンに当てはまりますね。この場合はむしろ、英語が母国語になるようなものですが。あるいは日本語英語ともにネイティブになります。(真のバイリンガルですね。)
以上、本ページでは英語に触れる年齢が早くても、母国語のインプットがしっかり出来ていれば全く問題にならないということを書きました。
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今回参照した記事:
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